奈良県警は5日、十津川村宇宮原にある建設会社の爆薬庫2棟が近くの山の地滑りのために倒壊し、保管していた爆薬が熊野川に流出し、下流に向かったと発表した。
流失したのは含水爆薬約3800個と起爆剤である雷管約2900個。いずれも細長い棒状の形をしており、段ボール箱に入れて保管されていた。雷管はハンマーでたたくなど強い衝撃を加えると爆発するおそれがある。一方の含水爆薬は、起爆剤なしで爆発する可能性は小さいという。
県警によると、爆薬庫は、鉄骨平屋建て約6・8平方メートルの2棟。同県五條市のトンネル工事現場で使う予定だったといい、県警は「見つけたら触らず、すぐに連絡を」と呼びかけている。
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