“節電の夏”がスタートした1日。その時おなじくして“値上げの夏”が到来している。
電気料金が全国的に48円~110円値上げされたのに加え、小麦粉の高騰が食卓を直撃するとみられている。
1日から、パンの価格について、山崎製パンで平均5%、敷島製パンでおよそ160品目、平均で7%と、製パン各社で値上げをした。
一昔前は、スーパーやコンビニで販売されているパンは、100円あれば大体購入できたが、ジャムパンやクリームパンの定番のパンにしても105円~110円(2011年6月現在)。ここからさらに値上げされるとなれば、朝食のあり方も変えていく必要があるのかもしれません。
パンだけではない。
1日から大手食品会社はパスタに天ぷら粉など、数百品目の小麦製品を一斉値上げに踏み切った。これは世界的な穀物価格の高騰を受けたもの。
香川県名物、讃岐うどんは、小麦と高速のダブルパンチを食らっている。
おいしさとそして安さが魅力の讃岐うどんだが、ある店では、1日からうどんを20円値上げした。休日には車を使って多くの観光客が香川県を訪れ、うどん店に長い行列をつくっていたのも1000円高速が実施されていた時のこと。しかし割引制度終了後、客は疎らになってしまっている。
四国に渡るため、高速道路の使用を最小限に抑えた場合でも
児玉ICから坂出北ICまでの通行料金が1,750円。
土日祝は一律して半額になる高速料金だが、それでも往復を考えると割高感は否めない。
1000円高速という政府が実施した一時的な施策により翻弄されるご当地名物。
香川を始め、各地で観光業の生き残りをかけた戦いが始まっている。