例えば、徳島県ではこれまで、岡山・香川・大阪・兵庫などからの電波を受信することによって計10チャンネルの番組を視聴可能だったが、地デジ移行後は、徳島ローカルの四国放送とNHK(総合・教育)の3チャンネルしか見られなくなり、他チャンネルを見たければケーブルテレビに加入しなければならないのだ。
アナログの場合、微弱な電波であってもいくらかの電波障害が起こる可能性はあったとしても、画面は映る。しかしデジタル波は、電波がある一定以下の弱さになると画面が全く映らない為だ。
これまでと同じ放送を見るには、ケーブルテレビに加入するしかなく、徳島県では月額で最低でも1260円の利用料に加え、宅内工事費などで最初に2万~3万円もの出費を迫られる。そのため、年金生活者の多くはケーブル加入を見送っているという。
正午のアナログ放送終了からわずか3時間で、地デジのコールセンターへの問い合わせが7万5000件。
便利になったはずの地デジ化だが、地域格差までもが露呈されてしまっている。
日本全国民のことを配慮できてないような問題が、今後も特出されないことを祈るばかり。
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