上島町営の温泉宿泊施設で、オープン間もない「インランド・シー・リゾート・フェスパ」(同町弓削)で、「温泉」利用をうたっていた温浴施設が、実際は水道水を使っていたのだ。
町は「源泉の水質検査がオープンまでに間に合わなかったため」と釈明。
町などによると、同施設は町が建設し、指定管理者「ゆげフーヅサービス」(同町)に運営を委託している。
町内の菰隠(こもかくし)温泉から引き湯を計画。しかし4月に同社が今治保健所に温泉利用許可などを申請した際、必要な源泉の水質検査結果が間に合わなかったため、上水道使用浴場の営業許可を取得した。
源泉分析が出てから改めて温泉使用の許可を取得するつもりで、チラシやホームページには、「温泉使用」を記載していた。
ところが、検査結果が施設オープンの5月22日までに間に合わなかった。同社は、利用者に口頭で水道水利用を説明したが、今治保健所からの指導で、温泉未使用を伝える文書を掲示したという。
町産業振興課は「だますつもりではなかったが、周知が足りなかった」としている。
源泉の検査結果は既に出ており、今月中にも「温泉使用」に変更する。
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